IFS APPLICATIONS
IFS Applicationsは、産業、企業、人が将来に備えるために必要な支援を提供する、統合型のソリューションです。コンポーネント型のアーキテクチャーのため、業種ごとのニーズに応じて最適化された豊富な機能の中から、自社のビジネスに最適なものを選択し、システムを構築することができます。

IFSの会計管理コンポーネントでは、さまざまな視点から経営を包括的に把握できます。調査すべき傾向が現れた場合に、該当する財務トランザクションを詳細に調べることができます。これらのコンポーネントは、企業のあらゆるレベルで管理を改善し、世界各国の会計規制にも対応しています。
連結会計は、使用している勘定科目体系や通貨に関わらず、複数の企業の様々なレベルで残高データをひとつに連結することができます。連結処理は、財務会計もしくは管理会計上の目的に応じた複数の組織体系に対応して実施することができます。連結処理は、ノード単位あるいは組織全体に一括で実行することができ、会社間消去に自動的に対応しています。このコンポーネントはIFS Applicationsの他のコンポーネントと統合されているので、必要な時にいつでも子会社の残高を取得でき、ドリルダウンして下位組織の詳細情報を参照することができます。
事業計画は、企業単体および連結レベルでの予算、予測及び他の財務計画の作成処理をサポートします。顧客の需要を元に事業計画を作成する計画エンジンを提供します。人事計画、収支計画から貸借対照表とキャッシュフローまで、様々なニーズに対応する目的別の計画フォーマットが作成できます。 様々な仮定とシナリオの管理および比較が可能です。
キャッシュフロー分析を使用すると、ユーザーが選択したさまざまなシナリオに基づいて、柔軟な流動性分析を行えます。受注、購買、売掛勘定および支払勘定のデータを使用して、資金繰りを予測します。この情報を使用して経営を分析することにより、キャッシュ管理を改善し、戦略的な意志決定を行うことができます。
プロジェクト会計は、進行中のプロジェクトあるいは完了したプロジェクトのどちらに対しても、会計の観点から、長期にわたって継続的にプロジェクトを管理することができます。さまざまな角度からデータをドリルダウンし、トランザクション・データにアクセスしてより詳細な分析を行うことができます。プロジェクトの会計ルールと統合されているので、さまざまな資本化方法と収益認識要件に対応しています。
電子請求は、請求書入力の手間を減らすことで仕入先からの請求データ処理を改善し、自動化します。スキャナーで取り込んだ請求書と電子データで受け取った請求書のどちらにも対応しています。高度な承認ルールと購買オーダの照合により、請求処理にかかる時間を大幅に短縮します。イベントメッセージおよび履歴ログにより、プロセスが改善され、フォローアップが容易になります。
買掛管理は、仕入先に対する買掛管理と支払処理を簡素化します。自動請求(計上)の機能により、請求書の作成処理が軽減されます。このコンポーネントは、多様な通貨オプションと支払いオプションに対応し、柔軟性に優れています。その上、フォローアップ機能と分析機能により、徹底的な管理が可能です。
売掛管理は、顧客に対する売掛管理と入金処理を簡素化します。日常のトランザクションを自動的に処理できます。受注出荷管理機能と会計ルール機能との統合により、ミスの発生を最小限に抑え、日常業務を簡略化します。
固定資産管理では、企業の固定資産を戦略的に管理することを容易にします。このツールは完全統合型の会計ツールであり、世界各国の減価償却法に対応しているので、グローバルに事業を展開する企業の固定資産ツールとして最適です。
一般会計は、財務分析および財務報告書の信頼できる基盤となります。また、複数元帳と高度な配賦ルールに対応した強力なシミュレーション機能も提供しています。グループ企業内の全システムおよび支社からの会計取引収集と連結処理を支援します。
IFSのプロジェクト管理・コンポーネントは、プロジェクトのライフサイクルを通じて総合的な管理を実現します。このプロジェクト管理ソリューションは、会計管理、調達管理、在庫管理、受注出荷管理、生産管理、エンジニアリング、人事管理、文書管理、設備資産管理、サービス・マネージメントなど、IFSの他のコンポーネントとの機能連携により、プロジェクト型受注生産、エンジニアリング、建設、請負型工事、EPCIや開発部門(R&D)など、プロジェクト主導型で事業を行うさまざまな業種に適用できます。
プロジェクトレポートでは、プロジェクトに要した時間、コスト、資材、その他の諸経費を含むプロジェクトのコストトランザクションを処理できます。これらの情報は、経費請求の契約を必要とする顧客に対する請求のベースとして使うこともできます。請求時に使用する割増率を定義した価格表をプロジェクトに紐付できます。
リスク管理では、プロジェクトのリスク評価を定義できます。ユーザーはリスク評価のテンプレートを定義することで、一貫性のある業務ケースを設定できます。潜在的な問題と影響を定義し、リスクを最小限に抑えるために必要な措置と対応を管理できます。
プロジェクト予算・予測は、プロジェクトのコストを管理する包括的な機能を提供しています。プロジェクトの予測タイプをユーザーが定義できるため、複数バージョンのプロジェクト見積り、予算、予測、レビューをサポートできます。システムは達成予算コスト残(ETC)および完了時見積りコスト(EAC)の原則をサポートしています。予算を原価構成(CBS)およびワーク・ブレイクダウン・ストラクチャー(WBS)で管理できます。Sカーブや直線などのグラフに対応しています。
プロジェクト計画を使って、IFS Applicationsでプロジェクトのスケジュールを策定できます。このツールではガント表示オプションを使用でき、依存関係や制約事項を考慮したプランニングが可能です。リソース計画とシミュレーションもサポートされています。Microsoft Project®やPrimavera®などのツールとの双方向の連携も可能です。
プロジェクト管理では、ユーザー定義のWBSを使用してプロジェクトを作成できます。テンプレートを使用することで、標準的な業務プロセスを設定できます。コスト、収益、時間、数量をプロジェクトのWBSと関連付けることができます。進捗およびアーンドバリュー管理が可能です。見積り、ベースライン、最新予測、確定、達成予算、実績を含むWBSの全レベルですべてのコストが追跡管理されます。さらにこのコンポーネントでは、プロジェクト計画にしたがって、調達、エンジニアリング、製造、据付および建設といった他分野のサブプロジェクトの計画を作成できます。
外注管理では、単純なものから複雑な業務まで、外部委託の管理が容易になります。たとえば、建設作業を外部委託する場合にその作業範囲を容易に管理できます。このソリューションでは、進捗状況の確認や、進捗率や設置数量などの査定方法に基づいた支払金額の査定機能があります。さらに、契約範囲に対する差異を把握するための強力な変更管理機能を備えています。請負業者に対する作業指示書の送信、請負業者からの請求書と支払申請書の受信、査定金額の検収を行うことができます。
販売契約管理は、入札から完成および引き渡しまで販売契約のライフサイクルを管理します。このコンポーネントには、出来高申請の機能が含まれ、値増しおよび留保ルールの定義、検収、入金の管理ができます。請求書と申請書は、進捗状況、数量、販売価格、コストプラス、マイルストーンなど、多数のオプションに基づいて生成できます。経費請求が可能なプロジェクトの請求書作成にも対応しています。また、このコンポーネントは、契約範囲に対する差異を把握するための強力な変更管理機能を備えています。
IFSの生産管理コンポーネントは、製造プロセスのあらゆるフェーズにおいて従業員を支援し、様々なタイプの生産方式に対する生産管理と原価管理を容易にします。この強力で多角的なソリューションによって、シンプルで自動化された定型的な業務処理のフローが実現できます。繰り返し作業を処理するための簡略で自動化された業務フローと、例外を検知して対処するための最先端の例外管理機能を兼ね備えています。また、リーン生産の考え方に対応しており、同じ生産環境で異なるプロセスが混在する複合生産の環境にも対応しています。
販売事業計画では、販売、財務、生産能力、調達と在庫など、販売上の複数の視点から月次計画を作成し管理することができます。 このソリューションは、生産管理等の関連する業務モジュールと連携して、予測と実需に加えて履歴データの収集と集計を行います。能力所要の計算とシナリオベースの計画がサポートされます。
資材&資源計画には、時系列安全在庫を含む完成品の生産計画、IFS需要予測からの予測データ取込、およびシナリオシミュレーション機能が含まれています。能力所要はIFS資源所要計画を使用して生産計画から計算できます。生産計画かからの完成品所要量は、IFS資材所要計画を使用して構成品と半製品の所要に細分化されます。最後に、IFS 能力所要計画を使用して、資源グループ別のより詳細な容量計算を行うことができます。
計画&スケジューリング可視化は、無限又は有限の能力に基づいて生産スケジュールを最適化します。これは計画を視覚的に表示することで、潜在的な能力のボトルネックや材料の不足を特定することを容易にします。対話型の設計により、表示部を直接変更して、能力や材料の不足を直ちに解決できます。 このソリューションには、シーケンシング、セットアップの最適化、類似特性を持つ製造工程を1単位として計画されるブロックにグループ化する機能も含まれています。
受注組立生産は、受注生産(MTO)から製番管理(DOP)を使用した組立生産(ATO)まで、受注生産プロセスの管理と単純化に役立ちます。 このソリューションは、受注仕様によって製品構成を決定するような生産形態もサポートします。IFSセールス・コンフィギュレータを使用して受注時の特性ルールを定義することも可能です。
構成品修理は、サービス業務や製造現場における構成品の修理を幅広くサポートし、修理に関する原価、リスク、収益及び作業範囲を管理できます。これには、貸与、単純交換、修理後再交換といった部品交換の処理を定義することができ、より機敏で効率的なサプライチェーンを実現できます。
プロジェクト型受注生産では、プロジェクト単位での製造の計画と実行が行えます。 資材費、労務費および作業費はプロジェクトに自動的に割当られます。 プロジェクトの各プロセスで在庫管理機能を運用することができ、プロジェクトアクティビティ間、プロジェクト在庫と標準在庫間での在庫振替が行えます。 このソリューションには、プロジェクトの範囲に対してMRPを実行できるプロジェクトMRPのオプションも含まれています。
組立生産は、製造オーダ要求から完成品の入庫までの製造プロセスをサポートする包括的なソリューションです。このソリューションには、資材のアベイラビリティ・チェック、工程のスケジューリング、工具と作業者の検討、及び品質管理と分析が含まれます。 バーコードリーダや現場端末など、様々な状況に応じたインタフェースを使用して、工程報告や材料の払出報告が実行できます。
バッチ・プロセス生産管理は、食品/飲料、医薬品、化学業界で一般的なレシピ/計算式ベースの配合表による生産管理をサポートしています。このソリューションには、原材料から中間製品、完成品までの完全なトレーサビリティを実行します。バッチ・バランシングの機能により、複数レベルの製造品に対してバッチサイズの制約をコントロールできます。製品の特性に基づいたシーケンシングにより、製造切替え時の段取り費用を最小限に抑えることが可能です。 IFSバッチ・プロセス生産管理は、品質計画と分析、重量管理、複数単位、および棚寿命(保管期限)管理のサポートを標準で備えています。
繰返生産管理は、繰返し生産におけるオーダ処理のトランザクション数を低減(場合によってはオーダ無しに)することにより生産効率を改善します。IFS/Planningと連携することで、資材所要量計画(MRP)を使用したハイブリッドなプル/プッシュ型システムを構築し、生産ラインスケジュールの生成、仕入先スケジュールの計画、カンバン補充計画を行えます。
作業実績管理では、従業員が効率的かつ簡単な方法で生産現場の情報を報告することができます。業務の進捗、製造された品目と破棄された品目の数量、累積稼動時間がわかります。
IFSのサプライチェーン・コンポーネントは、生産管理コンポーネントと一体となってサプライチェーン管理ソリューション(SCM)の基盤を構築します。これらのコンポーネントによって、製品の流れを視覚的にとらえ、システムを効率的に使用することが容易になり、さまざまな流通モデルや業務手法に簡単に対応できます。さらに、企業全体で成長と変化に対応するために必要なアジリティを高めると共に、受注から納品までのプロセス全般にわたってリアルタイムのコミュニケーションを図ることができます。
需要予測では、グラフィック表示を利用して、視覚的に需要計画を立てることができます。これは、関係者間の共同作業に適した対話型のグラフィックツールであり、今日の市場で最も高度で使いやすい需要予測ツールの1つです。
サプライチェーン計画は、複数のサイトや法人を含むサプライチェーンネットワーク全体としての供給計画をサポートします。 予測と実需要は、サプライチェーンの末端で合計され、時系列の供給計画に変換されます。外部の仕入先または社内の生産サイトに需要情報が転送されることにより、サイト間の連携が改善されて、在庫の削減と顧客サービスの向上に寄与します。
在庫補充計画では、需要予測と連携した在庫の補充計画を自動化できます。さらに、経済的発注量、サービスレベルに応じた安全在庫量、滞留品用の特殊な在庫モデルなど、多数の戦略的計画手法に対応することで、より柔軟な在庫補充計画が行えます。
受注オーダ管理は、IFSサプライチェーンソリューションの基本部分で、受注処理の管理ができます。複数サイトにおける受注処理もサポートしています。 このソリューションは、販売見積から顧客請求書および返品までのサイクル全体をカバーしています。受注品目に対して在庫を使用する、外部仕入先から調達する、製造する等、さまざまな調達オプションがサポートされています。正確な計画情報を提供するだけでなく、顧客に確度の高い納期を約束するため、このソリューションには、顧客配送ルートとサプライチェーンマトリックス(サイト、顧客、仕入先間のリードタイムを保持)が含まれます。IFS受注オーダ管理は、顧客契約、価格表、キャンペーン、セールスプロモーション、リベート、各種の割引と経費を含む多様な価格オプションを提供します。顧客納品計画を使用すると、繰り返し受注する品目の内示管理と納入指示の処理を促進することができます。
SRM&調達管理を使用すると、仕入先との交渉事項や品目価格など、最終的に仕入先契約や購買オーダになる情報を、見積要求/見積の処理で経過を記録することができます。 このソリューションでは、購買要求から発注(購買オーダ)までの手配、及び入荷処理と監視によって調達管理を合理化します。集中購買機能によってより良い仕入価格の交渉が可能となり、グローバルに複数サイトを展開する企業にも適しています。承認処理を含む直接/間接の資材購買を管理できます。仕入先納品計画を使用すると、繰り返し手配される品目の内示管理と納入指示の処理を促進することができます。
入出荷管理は、入荷/出荷処理に関するソリューションです。 入荷処理は、品目受入/入庫処理で、検査、返品、廃棄を含みます。 入荷処理は、仕入先又は社内サイトからの出荷案内及び購買オーダに基づいて行われます。また、IFS 入出荷管理は、商品の引当、払出、納入を含む出荷処理をサポートしています。荷物ラベル、貨物運送状、納品書、船荷証券、見積送り状などの輸送文書が作成できます。また、電子データでの出荷案内もサポートしています。貿易相手間で使用される標準化されたデータ連携GS1(GTIN:国際商品番号とSSCC:シリアル出荷コンテナコードのサポートを含む)のサポートが含まれています。
レンタル品管理は、装置/機器の借入手続き、返却処理、およびプロジェクトからの需要管理など、レンタル業務に必要な機能を提供します。レンタルの需要に対しては、社内の場合在庫品または社内供給先から供給、あるいは社外供給の両方ができます。ひとつのソリューションによってすべてのデータを中央で一元管理することで、レンタル品か否かに関わらず、納品、受入、在庫管理、請求といった業務を同一のプロセスで管理できます。
倉庫管理は、入庫から出庫まで在庫管理業務全体を管理できます。このソリューションには、以下の代表的機能が含まれています。
– トレーサビリティ、保管期限(棚寿命)管理、委託在庫、発送単位、収納処理、および複数の引当オプション
– 大量で広範なタスクをカバーする、バーコードと携帯端末を使用した報告による効率的且つ正確なリアルタイム処理
– 発注点に基づいた手配計画とオーダ予定を自動的に生成するための基本機能
– 在庫品の適切な保管場所への補充管理機能
– 貿易相手間で使用される標準化されたデータ連携GS1(GTIN:国際商品番号とSSCC:シリアル出荷コンテナコードのサポートを含む)
– 遠隔地在庫(通常は消耗品やスペアパーツ)の計画と管理