生産管理は出世コース!具体的な将来像やおすすめ転職先を徹底解説

  • 2022年6月30日
  • 2023年4月12日
  • 製造業

生産管理部門への配属は、将来を期待されている証です。

どのような出世コースにのれるのか、きっと「具体的な将来像がわかっているほうが頑張れる」という方も多いはず。

そこで今回は、生産管理職からの具体的な出世像を解説します。

生産管理向けの人物像についても、あわせてご覧ください。

生産管理が出世コースといえる3つの理由とは?

生産管理はきつい仕事、と言われているのは「生産管理がきつい!頑張る価値や作業効率化の極意とは?」に掲載している通りです。

逆をいえば、生産管理のような煩雑さを極める業務は、一定以上の能力がある人しかできないということ。

それでは、生産管理が出世コースといえる理由を、詳しく見ていきましょう。

生産管理が出世コースの理由1.企業全体の仕事を担うため

生産管理が関わるおもな業務は、以下の9つです。

  1. 各製品の納期調整
  2. ラインの負荷を考慮した受注可否判断
  3. 資材発注業務
  4. トラブル発生時の対応
  5. 原価・予算・利益を考慮した計画作成、及び工程管理
  6. 品質管理のクレーム対応
  7. 配送の方法、及びスケジュール管理
  8. 出荷前の最終確認
  9. 各業務の雑務

(より詳しく生産管理の業務を知りたい場合は「生産管理の業務とは?社内の人材を活かし作業効率化する方法を解説」をご覧ください。)

生産管理の業務をわかりやすく例えると「中間管理職」です。

生産管理の業務は、部門ごとの仲介役と事務処理を担うのが中核であり、時には会社全体を動かすことも。

そのため、会社の全体的な流れを学べます。

会社全体の流れがわかる人材であれば、出世コースを進むのも納得でしょう。

生産管理が出世コースの理由2.管理能力が鍛えられるため

生産管理職は、製品の受注から出荷まで、各工程の管理業務を担います。

生産管理の業務フローは以下の通りです。

  1. 需要予測
  2. 生産計画策定
  3. 調達・購買計画策定
  4. 生産実施・制御・管理
  5. 品質管理
  6. 在庫管理

業務フローを見ると「管理」と名のついた業務が、半数を占めているのがお分かりでしょう。

さらに近年ではERPのような基幹システムの出現により、生産計画は自動化されているケースもあります。

しかし業務上、トラブルが発生する可能性があり、人間の柔軟性に頼らざるをえないという一面をあわせ持ちます。

そういった背景もあり、生産管理の業務をこなすうち、自然に管理能力が身に付きます。

生産管理が出世コースの理由3.企業に期待されているため

企業の多くは「生産管理の仕事を通して、将来の幹部候補を育てたい」と考えています。

生産管理職は、会社全体の動きが把握でき、管理力が身に付きます。

さらに、煩雑できつい仕事に立ち向かう精神力も鍛えられるでしょう。

つまり、生産管理の仕事は、能力をトータル的に養う場になり得るということ。

そう考えると、社内人事で出世させるのは当然です。

生産管理は、社内でキャリアアップしたい方の天職といえる仕事です。

【将来像】生産管理から可能な3つの出世コースとは?

生産管理からの、具体的な出世コースの代表例は以下の3つです。

  1. グループリーダー
  2. 主任
  3. 管理職

生産管理からの主背コースは、最初はグループリーダーとして、最終的には工場長も狙えます。

自分の将来にあてはめながら、道筋を見てみましょう。

生産管理からの出世コース1.グループリーダー

グループリーダーは、工場内の、各チームを束ねる役割を担います。

工場内には様々な部署があり、ラインが違えば担当する製品が異なります。

グループリーダーは、それぞれの環境で、効率良く生産を続けるために必要な役職です。

ときには、ラインで発生した問題を報告し、現場と管理スタッフの橋渡し役になる場合もあるでしょう。

グループリーダーは、生産管理で培った、管理力・コミュニケーション能力を活かした業務です。

生産管理からの出世コース2.主任

主任は、グループリーダーをまとめる役割を担います。

グループリーダーよりも広範囲の情報を集め、仕事が計画通りに進行しているかを確認します。

仕事が滞っているようであれば、原因追及・対策実行など、いわゆるマネジメント業務を行う場面もあるでしょう。

生産管理で培った、管理力・コミュニケーション能力に加え、トラブル対応力・マネジメントスキルが求められます。

生産管理からの出世コース3.管理職

管理職は、係長・課長・部長・工場長の順に昇進します。

管理職の主な業務は、予算管理や人材育成。

現場にはあまり出ず、デスクワークが多いのが特徴です。

昇進にともない、より広い視野で、自分が統括する業務の流れを把握しなければいけません。

そのうえでマネジメント業務を行い、全社的な業務の流れがスムーズになるように調整します。

出世コースの生産管理、向いている人物像とは?

生産管理向きの人物像について解説します。

「自分に生産管理が務まるのか?」と不安になったときにご覧ください。

出世コースの生産管理向きな人物像1.広く浅くスキルを磨ける人

生産管理は、全社的な視点で物事を進める仕事です。

専門性の高さよりも、広い視野・広範囲な知識が求められます。

例えば「この曲げ加工は、当社では対応できない」といった深い知識ではなく、必要とされるのは自社で取り扱っている製品の大まかな情報・大まかな作業時間の計算スキルです。

しかし、「生産管理が出世コースの理由1.企業全体の仕事を担うため」でも紹介したように、生産管理の業務は多岐に渡ります。

全てを1度に吸収しようとせず、少しずつ知識を吸収しましょう。

生産管理の仕事は、地道な努力が出来る人が向いています。

出世コースの生産管理向きな人物像2.コミュニケーションスキルがある人

生産管理は、部署間の板挟みになりがちです。

初めて受注する製品であれば、現場と営業の間を取り持ちつつ、無理のない範囲で最速の納期を設定します。

クレームが届けば、速やかに各部署長に連絡し、事実確認をしたうえで謝罪の準備を進めるシーンもあるでしょう。

このように、生産管理は多くの部署を行き来し、ときには半日以上の時間を誰かと話すことも。

よって、生産管理は、コミュニケーションスキルが高い人向けの仕事です。

出世コースの生産管理向きな人物像3.性別によるメリットの違いを活かせる人

引用元:ハタラクティブ「就活アドバイザーが教える!品質管理・生産管理・メンテナンスのお仕事」

生産管理の男女比は、8:2です。

生産管理は、男女どちらかが有利というわけではなく、それぞれのメリットをどう活かすかがポイント。

男女それぞれのメリットを比較してみましょう。

男性
  • 現場を手伝える
  • 手伝いで知識・スキルを吸収できる
  • 工場内は男性が多く、コミュニケーションを図りやすい
女性
  • 仕事を正確にこなす力が高い
  • リスクを敏感に察知できる
  • 電話対応時に「明るい会社」というイメージを与えやすい

経営側の視点に立つと、できれば両方欲しい、と感じるのではないでしょうか。

男女それぞれが協力体制を築けば、生産管理の業務が安定しやすく、作業効率が向上するのは明らか。

生産管理には、性別ごとのメリットを客観的にとらえ、業務に活かせる人材が必要です。

出世コースの生産管理がきつい!おすすめの転職先とは?

ひたむきに努力を続け、多くの知識やスキルを身に付けても、現在の企業を退職する道を選択するケースもあるでしょう。

そこで問題になるのが、転職先で生産管理職に就ける可能性が低いという点。

生産管理は、出世を見込んだ新卒採用が多く、生産管理職から生産管理職に転職する例はほとんどありません。

そこで、生産管理の知識とスキルを活かせる転職先を紹介します。

生産管理職向け転職先一覧

生産管理の転職先1.開発職

生産管理の経験者は、開発した製品の量産方法を考える場面で重宝されます。

製品開発の従事者は、量産化するための計画を練るのが苦手な場合がほとんど。

対して生産管理の経験者は、計画策定の経験が豊富です。

さらに、キャッシュフロー・資材調達の可否など、広範囲な課題の明確化と解決も可能でしょう。

生産管理の経験者は、開発部門の業務効率アップが可能な、貴重な人材となり得ます。

生産管理の転職先2.コンサル職

コンサルタントとは、クライアントが抱える課題を見極め、解決方を見出す仕事です。

生産管理では、品質管理や工程管理で、様々な課題解決をこなしてきた方も多いのではないでしょうか。

その点において、コンサル職は生産管理に通ずる部分があります。

生産管理職の、課題を見極める俯瞰的な視野、確実に課題解決に導く実行力などのスキルを活かせます。

全社的な視点は、より高い利益を見込める課題解決方法の策定に有効です。

出世コースの生産管理で得た能力を活かしたい方へ

今回お伝えしたポイントは以下の3つです。

  • 生産管理職は出世コース
  • 生産管理は、将来的に工場長を目指せる
  • 生産管理に最も必要なスキルは、地道な努力

生産管理は、業務が煩雑ですが、出世に期待できる仕事です。

一方で、同職種で転職するのは難しい一面もあります。

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