解説!ERPとMESを連携するよりERP一本化した方が良い理由

はじめに

ERPを導入する際、いま使っているMESをどうするか、迷っていないでしょうか?

MESをどうするかは、大きく分けて以下の2ケースに分類されます。

  • ERPで所要量計算を行い、既存のMESで資材・工程管理を継続する
  • MES で行っている資材・工程管理をやめ、すべてERPで管理する

今後5年、システム運用を続けることを想像すると、導入前に可能な限りのリスクをつぶしておきたい。という考えを持つ方も多いでしょう。

結論から申し上げます。

MESの機能をERPへ寄せ、ERPを1本化するほうがERPの強みをより活かせます。

なぜ前述の結論に至ったか、その理由をご説明いたします。

 

【問題】MESとERPを連携すると何が起こるのか?

1. システム連携のエラーがいつまで経ってもなくならない

ERPとMESを連携する同義として、ERP・MES間のデータが同期されている状態を常時保つ必要があります。

一般的には、「システムを分断する=データベースサーバーを別に分けて管理する」ことになります。
つまりデータベースサーバーがお互いに独立しているにも関わらず、ERPとMESで共通しているマスタ情報および資材・工程情報は同じものを持つ必要があります。

ERP・MES間で同期を取るとなると、リアルタイムないし一定時間ごとにネットワークを介して各々のデータを共有することになりますが・・・
ここに、リスクが潜んでいます。
仮にネットワークの遅延ないし障害が発生した場合、ERP・MES間で情報が同期されなくなります。

実際、弊社のお客さまの中でERP・MES間で同期をとる運用を選択された方がいますが、導入から5年経った現在でも、にシステム間連携エラーおよびデータリカバリが月10件ほど発生し続けています。

保守運用となれば、エラーが発生する可能性を極力排除するような設計にしたい思いがあると思いますが、ERP・MES連携の構成はエラーが発生するリスクを高めることに繋がることが、この事実から見えてきます。

 

2.部署間で異なるシステムを管理しているため、ケースによってはユーザーが担当者をたらい回しにされる

システムが2つ存在するということは、それぞれのシステムの担当部署は別になるケースがほとんどです。2つのシステム(ERPとMES)が別々の部署で運用されることにより、トラブルが発生したときに切り分ける必要があります。そのため、切り分けの時間分、トラブル解決にかかる時間が余分に増えるケースがあります。

またMESでエラーが出ているように見えて、ERPで発生したエラーを出力しているような、ユーザーの立場からは一見してわかり辛いシーンもあります。最悪の場合、切り分けができるまでの間、2システムの担当者間をたらい回しにされることもあり得ます。

 

問題を放置したときに起こる不利益や課題はなにか?

1. 保守・運用費の固定費が削減し辛い

前述したERP・MESの2システムを運用する。場合によっては、2ベンダーと保守運用契約を結ぶことになります。

そのため双方のベンダーのナレッジが蓄積され、かつベンダー間で引継ぎを実施しない限りは保守・運用費の固定費を削減し辛い現実があります。

また先に述べたERP・MES間の同期でトラブルが発生するリスクが存在し続ける限り、保守・運用工数を削減するタイミングで頭打ちになります。

 

2. ユーザー満足度を上げることが難しい

前述したように、トラブル発生時にシステム担当者から回答が返ってくるまでの時間が長い状態が続くと、ユーザー満足度は下がる傾向にあります。またERP・MES間で連携エラーは、業務停止のリスク増加につながることもユーザー満足度を低下させるリスクに繋がります。

 

解決策:MESの機能をERPに寄せることは可能なのか

ここまで連携のデメリットを長々と述べてきました。すでに予想されている方もいらっしゃると思いますが、解決策としては「“MESの機能をERPに寄せる”となるのはわかりました。しかし、それは可能なのでしょうか?」という疑問が浮かんで来ていると思います。

この疑問の答えとしては、以下のようになります。

 

弊社が取り扱っているERP、IFSではMESで担っている機能をカバーできます。

工場現場では、所要量計算から1日当たりの生産量を確定し、その生産量に準じて日々の工程・作業を作成します。これらの計画ベースで、予定通り作業は進んでいるか、もしくは工程を完了できたか。といった工程・作業を基軸にした進捗管理が製造現場のマネジメントの基本になります。

先に上げた工程・作業管理の機能を担うのがMESで、MESが持つ主な機能は「所要量計算(MRP)」および「工程・作業管理」です。

IFSの特徴は、製造業に強い点です。
IFSは製造オーダという機能を有しており、製造オーダを利用することによって、製造の成果物(製造品)を作成するにあたって必要な資材・工程を管理することが可能となります。

またそれだけではなく、資材を在庫と引き当て、在庫の払出しの管理も可能です。
こういった機能はMESが担っている工程・作業管理と同等の機能にあたります。

そのためIFSはMESと同等の工程管理能力を有したERPであると言えます。

ERPを一本化するもうひとつの理由は、ERPに一本化することで、各部署が同じシステムを利用してデータを確認する流れが出来上がることです。

理想の経営状態は各部署が力を合わせることで、事業の成長を促進させる状態です。
いままで各部署が保有する単一のシステムから取得したデータを元に事業分析を行っていたところを、会社全体が持つ1つのシステムから取得した統合データを元に分析することで、より深い分析が可能になります。

 

 

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