2023年10月31日開催された、IFS Connect Japan 2023。
本記事では、当日の様子をレポートします。
複数あるセッションのポイント(概要)を写真とあわせてご覧ください。
日時:2023年10月31日 10:00~17:15
会場:ホテル雅叙園東京(東京・目黒区) 目黒駅より徒歩3分
参加費:無料
イベント専用ページ:https://connect.ifs.com/japan/
IFS Connect Japan 2023 アジェンダ
午前の部
ご挨拶 IFSジャパン株式会社 代表取締役社長 大熊裕幸 氏
IFS Connect Japan 2023は、IFSのユーザー様・導入検討企業様・パートナー様が集まり、IFSの価値を創造する方法を検討する場として開催されるイベントです。
これから先、以下のことが予想されます。
- 36協定がまた厳しくなる=更なる生産性の向上が求められるようになる
- より高度なサステナビリティへの対応が必須
IFS Cloudであれば、日本の本質的な課題へもアクセス可能です。
ご挨拶 IFSグループ最高執行責任者(COO)マイケル・オイッシ 氏
IFSは、25年前より日本でIFSビジネスをしているグローバル企業です。
IFSが提供するIFS Cloudは、モノづくりに強い日本と、製造業に強いという親和性の高さが魅力。
IFSは、ユーザー様の業務を理解し、抱えるお客様のことまで理解しているからこそ、最高のサービスの瞬間を提供できます。
IFS Cloudでは、Best Of BreedのものをBest Of Suiteで使うことが可能です。
アナリストから寄せられた声では、EAM・ERP・FSM・ESMの分野においてIFSはリーダーに位置付けられています。
基調講演、3つのトピック
基調講演では、以下3つのトピックを解説します。
- テクノロジーとイノベーションの話
- コニカミノルタ欧州導入事例
- プロダクト紹介
基調講演①「どのようなところにイノベーションが起きているのか?」IFS最高製品責任者(CPO)クリスチャン・ペダーセン 氏
イノベーションが起きているところの代表として、以下5つがあげられます。
- 天気データにアクセス
- 労働力が課題になっているが、リモートサポートをARで行い労働力の削減
- What If シナリオ→AIをベースにシミュレーション
- リソースの最適化にAIを活用
- 80%のCO2を削減
IFSは、技術革新・業界特化型の機能革新で、イノベーションを提供しています。
基調講演②「コニカミノルタ欧州導入事例」コニカミノルタビジネスソリューションズ ヨーロッパ シニアコンサルタント ジェッド・クラニー 氏
コニカミノルタ欧州導入事例として、以下の成果がありました。
- これまでは、システムに技術者を派遣していました。しかし、コロナの影響で、バイオセキュリティが重要になった。
→リモートアシスタントをデフォルトにし、解決に導く - スペシャリストがジェネラリストを、デスクからARでサポートし技術継承
- 2時間で技術者のデリバリーができるように
- インシデント/3分解決を短縮
- CO2を31t削減
基調講演③「プロダクト紹介」IFSラボ バイスプレジデント(VP)バス・デ・ボス 氏
IFS Cloud23R2追加機能デモの紹介です。
IFS Cloud23R2での追加機能では、物理とデジタルのデータの連携により、より実態に近付けていきます。
アップデートした機能のなかで注目的なのは、以下3つです。
- マシンのメンテナンスや、倉庫の状況を可視化
- 品質検査をモニタリングし、分析・異常検知できる
- 機械の故障から、修理依頼書、ワークオーダーを自動発行
午後の部
【IFS Cloudセッション】基幹システム開発運用のモダナイゼーション~レガシーから解放、ビジネス変革を継続的に支える~:IFSジャパン株式会社ソリューションアーキテクト 斉藤仁 氏
基幹システム開発運用のモタナイゼーションについてです。
IFSは、半年に一度のアップデートにより、エバーグリーン(使い続けられるシステム)であります。
IFS Cloud23R2新機能として、代表的かつ注目的なものは以下7つです。
- ESGロビーによる指標の把握
- 新有限山積製造スケジューラ
- Aurena UI操作性改良
- CRMパネルの改良
- ナビゲーションの改良
- アップデートプロセスの簡素化
- データ移行機能の改良
イベントでは、導入時のコストになるインターフェースをIoTによって簡易化したデモを紹介しました。
【ユーザー講演】顧客対応力向上のための基幹業務システム刷新:コベルコ建機株式会社 グローバルITシステム部 担当部長 須藤徹也 氏
コベルコ建機の導入事例を紹介します。
”「作るシステム」から「使うシステム」へ”をコンセプトに、事業特性に最大限融合した強いパッケージツールを選択しました。
IFSの選定要因は、おおきくわけると以下4つあります。
- 受注・生産・原価管理・アフターサービスのすべての業務において、お客様個別仕様の製品を「号機」として一貫管理できる
- コベルコ建機が重視するアフターサービス機能が豊富で評価が高い
- 第三者機関(ガートナー)が機械組立業界に適すると評価
- クリティカル要件の95%はIFSの標準機能で実現可能
IFS導入により現状がより良くなることとして、以下2つあげられます。
- 受注段階から保守サービスまで、顧客製品を号機で個別管理
- 現行アドオンを標準機能で実現し、データ分析活用や機能改善
【パネルディスカッション】「2025年の崖」に立ち向かう製造業の選択~脱カスタマイズ、ERP導入の課題をいかにして乗りこえるか?
■IFS Cloudは、他社と比較して総じて評価が一定
具体例:A社はMRPの評価は高いが、コンプレックスマニュファクチャリング(個別受注生産など複雑なもの)の評価は低いなど、得意不得意がある。しかし、IFSは一定している。
■IFS Cloudは、代表的な他社製品と比較した際、UIがシンプルである
■IFS Cloudは業務適合率が高い(他社70%以下に対し、IFSは90%以上)
こちらのセクションでは、小泉氏による第三者視点があったおかげで客観的に他社比較ができており、改めてIFS製品の良さに気づくことができました。
ランチや懇親会の様子は?
ランチ・コーヒーブレイクでのネットワーキングの時間では、IFS社による解説とあわせて、お客様同士・パートナーとの共有・交流がありました。
また、景品があたる抽選会・プレゼントもありました。
IFS製品にご興味がある方へ
本記事では、IFS Connect Japan 2023のレポートをさせていただきました。
当イベントにご来場された方は、IFS導入途中の方・実際にIFSを使用している方、これから導入しようと検討中の方で構成されており、約200人ほど集まっていました。
各セクション、真剣な様子でトークを聞く雰囲気が印象的でした。
IFS社はさまざまな国でIFS Connectを開催していますが、おそらく今回が日本で初の開催だったようです。
講演者の想いが詰まった素晴らしい内容であり、多くの方にご来場いただけたおかげで盛況となるイベントでした。
興味がわいた方は、ぜひ次回ご参加ください。