ERPと生産管理システムは何が違う?どちらを導入すべきか徹底解説

  • 2022年6月19日
  • ERP
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生産管理システムよりもERPを導入すべき、というのが結論です。

社内のシステムをERPで一本化すれば、システム連携のエラーにおびえる心配がなく、複数システムの煩雑な管理も不要です。

しかし、生産管理システムとERPの違いや、ERPをすすめる具体的な理由がわからなければ納得できないでしょう。

それぞれについて、詳しく解説します。

生産管理システムとは?わかりやすく基礎知識を解説解説

生産管理システムとは、生産管理を効率良く行うためのシステムです。

生産管理システムの特徴や目的について、以下の2点に着目して解説します。

生産管理システムは生産管理部門限定のシステム

生産管理システムの主な機能は以下の6つです。

  • 受注管理:製品の受注状況・納期を登録、把握をサポートする機能
  • 生産計画:受注状況や見込み需要に基づいた生産計画を立案する機能
  • 必要資材試算:生産には、どれくらいの資材や設備が必要かを試算する機能
  • 工程管理:計画通りに生産が進んでいるかを管理する機能
  • 品質管理:製品の品質が基準を満たしているか管理する機能
  • 出荷管理:納期や販売計画通りに出荷ができているか管理する機能

生産管理システムは、製造工程の流れを効率化するためのシステムです。

そのため、製造に必要な機能が一通りそろっています。

生産管理システムの目的はQCDの向上

製造業にとって、品質(Quality)・原価(Cost)・納期(Delivery)の最適化が大切です。

生産の効率性が収益に直結し、資材購入や在庫の量はキャッシュフローの正常化に関連するためです。

生産管理システムに備わっている機能は、どれか1つでも欠けてはいけません。

それぞれが密接に関連づき、生産管理の礎となっています。

そして、生産管理システムの機能が集約され、ようやくQCDの維持・向上につながるのです。

導入シェア上位、生産管理システムの代表例

引用元:ビジネスIT「生産管理システム11製品を比較、製造業の課題から導く選定のポイント」

生産管理システムのシェア上位として有名なのは、大塚商会・富士通・NECの3社です。

中でも、大塚商会の生産管理システム「生産革新シリーズ」は、シェア率を大きく伸ばしています。

生産革新シリーズは、受注方式や生産内容に合わせたシステムを提供しているのが特徴。

様々な企業にあわせた提供体制により、生産管理の効率化を実現が可能です。

ERPの特徴と目的とは?

ERPとは、企業資源計画(Enterprise Resource Plannning)のこと。

企業全体をデータベース化し、リソースの有効活用やビッグデータの分析などが可能です。

生産管理システムが持つ機能も、ERPの一機能として備わっています。

ERPについて、以下の3点に着目して解説します。

ERPは生産~全体を管理するシステム

ERPは、人事・物流・会計・生産・販売など、企業の基幹業務を統合して管理できるシステムです。

情報の一元管理によって可能になるのは業務の効率化。

これまでは、業務ごとに異なる基幹システムを導入していたため、データ探し・作成に時間を要する場面がありました。

しかし、基幹業務を統合して管理できれば、そういった場面は激減するでしょう。

結果的に、ERPはヒューマンエラーや無駄な時間を減少させ、企業全体の効率化を可能にします。

ERPの目的は、生産面だけでなく「経営の最適化」にある

情報化社会の中、企業経営者には素早い状況・経営判断が求められています。

そのため「いつ・どこで・何が発生しているか」という情報を、どれだけ素早く得られるかが、適切な経営判断に直結する場面もあるでしょう。

ERPはリアルタイムで全社の情報共有が可能なシステムです。

情報化社会の中で生き抜くために必要な情報が、すぐに取り出せます。

ERPは、流動的な状況が続く現代社会において、企業力を身に付ける手段として有効です。

ERP導入、生産管理面をふまえた3つのメリット

ERP導入のメリットは「業務効率化・ペーパーレス化・情報管理の簡易化」の3つです。

さっそく、3つのメリットを見てみましょう。

  • ミスの減少による業務効率化

製造業では、業務分野ごとに違った単位が使用されるケースがあります。

例えば、生産計画では年~日の単位を使用しており、製造現場では日~秒の単位が使用されているケース。

1つのデータに統合した際、単位を間違えて入力してしまうミスが起こりがちです。

ERPの情報一元管理機能があれば、そういったミスを減らし、業務効率化につながります。

  • ペーパーレス化

ERPにはセキュリティが備わっているため、重要書類や個人情報関連の書類を印刷して保管する必要がありません。

税務調査に必要な書類を探すのに、乱雑な書庫の中にこもる必要もなくなるでしょう。

さらに、プリンターのトナーやプリント紙のコスト削減も可能です。

ERPは「トナーやプリント紙は絶対的に必要な経費」という概念すら覆します。

  • 情報管理の簡易化

ERPは役職や役割ごとに、適切なアクセス権限を設定可能です。

社員や顧客の個人情報が漏えいするリスクが少なく、情報管理がより簡易的になるでしょう。

ERPと生産管理システムの違いは管理可能な範囲

ERPは企業全体、生産管理システムは生産部門のみを管理します。

ERPは企業全体の効率化を目的としており、生産管理システムの機能をまかなえます。

ERPと生産管理システムの違いは、どこまでの範囲をカバーできるか、という管理範囲です。

ERPの生産管理機能は十分なのか?

ERPの生産管理機能に対し、不安を感じる方もいるのではないでしょうか。

ERPの生産管理機能を検証してみましょう。

ERPと生産管理システム、全体的な効果で評価すべき

生産管理システムは、生産管理のみに特化したシステムです。

対して、ERPは全社的な管理が可能です。

そして、ERPの生産管理機能に不足はありません。

自社に必要な機能が揃っていない場合でも、システムを構築する際のカスタマイズで対応できます。

以上をふまえると、ERPのほうが有効活用しやすいといえるでしょう。

生産管理システムよりもERPのほうが効率的

それぞれのシステムを、管理の視点で比較してみます。

生産管理システムを導入している場合、当然ながら、他の部門は別の基幹システムが必要です。

複数のシステムの管理には、システムごとに保守費用やバージョンアップが必要です。

ERPを導入すると、そういった手間が減るのは明白。

システムの管理に割く時間が少なくなれば、主幹業務にあてる時間が増え、残業の減少効果にも期待できます。

クラウド型かつコンポーネント型ERPが活用しやすい

「クラウド型ERPは、セキュリティがネック」というのは、間違いではありません。

しかし、逆を返せば「ERPはセキュリティが良ければ導入する価値が十分にある」のです。

サーバー設置不要で、自社に必要な機能を選択できるコンポーネント型ERPであれば、コストを抑えたい中小企業も導入しやすいでしょう。

柔軟性に富んだ社会においては、柔軟性のあるクラウド型・コンポーネント型ERPの導入が有利です。

ERPによる生産管理で失敗を回避する2つのポイント

残念ながら、ERPの導入に失敗してしまう企業もいます。

多いのは、ERPを導入しても活用しきれず、業務の効率化に失敗するケースです。

ERPによる、生産管理をはじめとした業務の効率化を成功させるために、2つのポイントを解説します。

ポイント1.ERPは導入目的を明確化すべき

「ERPの導入」はゴールではありません。

ERPの導入は「【入門編】ERPシステムとは?導入効果・手順と注意点を解説」で解説しているように、大変な作業です。

そのため、ERPを導入した段階で満足する気持ちもわかります。

しかしERPは、活用しなければ本末転倒。

ERP導入前に目的を明確化し、ゴールを間違えないようにしましょう。

当初掲げていた目標を達成したあとは、PDCAサイクルにのっとって新たな目標を策定します。

ERPの機能に不足はなかったか、活用法は間違えていなかったかなどを討議し、企業としてのさらなる成長を目指すべきです。

ポイント2.ERPと他システムの連携は非効率的

ERPと他システムの連携はおすすめしません。

「ERPとMESの違いとは?連携が求められる背景とデメリットも解説」で詳しく解説していますが、エラーが発生する可能性が高いためです。

システム連携には、両システムのネットワーク接続が必要ですが、遅延や一時的な切断によるエラーが頻発する恐れがあります。

ERPを導入する部門を限定し、段階的な導入を目指す場合もエラーに注意が必要です。

一時的とはいえ、システム間連携が必要となり、全社に導入するまではエラーに悩まされるでしょう。

ERPを適切に活用するためには、他システムとの連携が不要な一括導入がベストです。

ERPによる生産管理を検討中の方へ

今回お伝えしたポイントは、以下の3つです。

  1. 生産管理システムとERPの違いは管理可能な範囲と目的
  2. ERPには十分な生産管理機能がある
  3. ERPの導入で企業力が身に付く

生産管理の業務は多岐にわたり、きついと感じる社員が多いのは「生産管理がきつい!頑張る価値や作業効率化の極意とは?」に掲載している通りです。

ERPを導入し、業務効率化を図ってみてください。

きっと、競争力が身に付くとともに、貴重な人材を逃がさずにすみます。

チェンシージャパン株式会社では、中小企業向けのERPを取り扱っております。

クラウド型・コンポーネント型のERPは、丁寧な指導により、スムーズな導入が可能です。

生産管理でお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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グローバルERP IFS導入におけるシステムインテグレーター『チェンシージャパン株式会社』

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