SAP・生産管理、モジュールとは?製造業に欠かせない生産計画を解説

  • 2021年11月16日
  • ERP
ERP

業務の拡大にともない、生産管理や在庫管理といったさまざまな部門の管理が複雑化します。

そこで役立つツールが、業務を効率化させ生産性を向上させるSAPです。

この記事では、製造業でよく聞くSAPや生産管理、モジュールについて解説します。

複雑化している業務をうまく管理し、生産性向上を図りたい方はせひ参考にしてみてください。

SAP・生産管理とは?【基礎知識】

まずは、SAPとはどういうツールなのか紹介します。

SAPはERPパッケージソフトのひとつ

SAPとは、SAP社が製造しているERPパッケージです。

ERPパッケージとは、企業の業務を統合し、まとめて管理できるソフトウェアを指します。

SPAは世界中の企業で使用されているツールのため、安心して利用できるでしょう。

なお、SAP社が提供しているERPパッケージの種類については、以下の記事で解説しています。

IFS LABO blog by CHENGSI Japan

「SAPはITに関する言葉らしいけど、何を表しているんだろう?」との疑問をお持ちではないでしょうか。 この記事では、SA…

生産管理の機能をもつのはSAPのPPモジュール

SAPと生産管理という言葉はよく聞くものの、いまいちわからない方もいるのではないでしょうか。

ここで重要となる言葉が、SAPのPPモジュールです。

SAPのPPモジュールでは、生産指示や生産工程、在庫管理、生産実績の計上と原価モジュールへの連携といった機能を補っています。

SAPと生産管理について理解するには、SAPにどのようなモジュールがあるのかを把握しなくてなりません。

それでは、SAPのモジュールについて見てみましょう。

SAPのモジュール一覧

SAPのモジュールとは、業務領域ごとにわけてあるシステムの機能群を意味します。

引用:SAPモジュールとは!? FI・CO・SD・MM・LE・PP・QMを解説 | グランパスコンサルティング株式会社

 

SAPのモジュールは、管理会計・販売管理・購買管理(在庫管理)・物流管理・生産計画(管理)・品質管理と全部で7つあります。

SAP ERPで業務領域ごとにモジュールという単位でわけている理由は、システム設定や開発を機能群ごとに管理し、業務要件定義を各領域ごとで進めやすくするためです。

つまり、SAPの生産管理とは、7つにわけられている機能群のひとつとなります。

生産管理(PP)で注目される「MES」とは【豆知識】

MES(Manufacturing Execution System:製造実行システム)とは、製造工程の可視化や管理、労働者への指示や支援などをおこなう工場管理者のためにある情報システムです。

生産管理システム(PP)の一部としてMESの機能が提供されています。

MESの特徴は、生産ラインの各製造工程と連携できる点です。

質の良い製品を限られた資源を利用し、効率よく製造することを目的とし、製造オペレーションの可視化や制御をおこないます。

具体的にいうと、品質管理やスケジュール管理、工程管理、データ収集など11つある機能の利用が可能です。

MESと生産管理システムは管理する範囲が重なるため混同しがちですが、果たしてどのような違いがあるのでしょうか。

MESと生産管理システムの違い

MESと生産管理システムの違いは、業務範囲です。

MESは生産管理のなかでも工程管理と呼ばれる製造現場に近い業務管理をおこないます。

一方、生産管理システムでは製造プロセスに関わる幅広い業務を管理。

管理する範囲は重なるものの、MESは製造現場で実行する作業業務の管理に特化しているため、生産管理より近い製造業現場の情報を得られます。

MESの必要性

製造業では、ヒト・モノ・時間のような生産資源を無駄がないように活用し、生産性の向上が重要とされています。

生産性を上げるには、全体から生産状況を把握できる生産管理システムだけでなく、生産ラインの一つひとつの作業に着目した現場視点の管理システム(MES)が必要です。

日本の製造業は高い優位性を誇っていましたが、世界各国のIT化により、徐々に対応できなくなってきました。

製造業では大量生産から少量の多種生産に変化している現在、製造物の種類や製造期間を人の力だけで予測・管理するのは困難です。

勤務歴が長い作業員の知識や裁量でその判断をおこなうと、技術が属人的になるため、労働者が減少している日本では人手不足が大きな障害となり得るでしょう。

しかし、MESを導入すれば、生産資源の配分や作業員の製造管理など生産ラインの細かい部分まで情報を管理でき、工場間の連携も可能になります。

さらに、MESの機能を活かし蓄積したデータから製造オペレーションのIT化も実現できるでしょう。

SAPによって生産計画が立案されるまでの流れ

次は、SAPで生産計画が立案されるまでの流れを解説します。

大まかな流れは以下のとおりです。

  1. 所要量を決める
  2. MRPでより明確な生産計画を立てる
  3. 購買依頼を登録する
  4. 製造指図を発行する

それでは、生産計画が立案されるまでの流れを見てみましょう。

流れ1.所要量を決める

SAPの生産計画では、所要量(いつ・何が・いくつ必要かを表す数字)をもとに生産計画を立てます。

所要量には需要予測や受注データが含まれており、何が何月何日に何個必要なのか計画を立てるのがこのタイミングです。

所要量を決める計画を、基準生産計画と呼びます。

なお、基準生産計画よりもMRPの方がより明確な計画を立てることが可能です。

流れ2.MRPでより明確な生産計画を立てる

生産計画を立案するために活用する機能のひとつが、MRP(資源所要量計画)です。

MRPを実行すると、「生産に必要な材料をいつまでに、いくつ購入する必要があるのか」「中間製品や最終製品をいつまでに、いくつ生産する必要があるのか」などの情報を計算してくれます。

MRPでは、現在の在庫状況や材料の発注から納入までの日数、人や機械の稼働率、製造までにかかる標準時間を加味した計算が可能です。

つまり、MRPは製品を生産するために必要な材料や中間製品が、最終的にはいつまでに何個必要なのかを自動で計算してくれる機能といえます。

基準生産計画と異なりMRPでは、標準時間や稼働率といったくわしい情報をもとに計算するため、非常に細かく計画を立てることが可能です。

ただし、標準時間などは事前に設置する必要があり、設定した数値の精度によっては計画がうまくいかない可能性もあります。

流れ3.購買依頼を登録する

購買依頼とは、製品を作成するためにAという材料が、いつまでにB個必要であるという調達提案を意味します。

この時点では仕入れ先に対して正式な発注をしておらず、仕入れ先が未確定の場合もあるでしょう。

購買依頼の登録後、購買担当者などの確認をもらい、購買発注として正式に仕入れ先へ発注します。

発注により届いた材料は工場の在庫となり、必要に応じて生産ラインへと届けられる仕組みです。

なお、購買依頼はSAPモジュールのひとつである、MMモジュール(購買管理・在庫管理)の内容となります。

流れ4.製造指図を発行する

MRPで生産計画を立てると、工場で作成する製品(中間製品や最終製品)に対して製造図が発行されます。

製造指図とは、製品を作成するための手順書のようなものです。

製造指図には

  • 何が必要か
  • どこで作業をするのか
  • どんな手順で作成するのか
  • どのくらい時間がかかるのか
  • どのくらいの費用になるのか

といった情報が含まれています。

ERPパッケージソフト導入時のよくある2つの悩み(問題点)

全体的に業務を管理できるERPパッケージソフトですが、導入する際には以下の問題点がないか確認しましょう。

  1. 社内にシステムを理解している人がいない
  2. カスタマイズで開発費がかかる

いくら便利なツールでも、システムを理解している人が社内にいなければ、上手く使いこなすことができません。

また、ERPパッケージソフトは扱える業務範囲が広い分、システムの導入・運用コストが高くなります。

それでは、ERPパッケージソフト導入時のよくある2つの悩みを見てみましょう。

悩み1.社内にシステムを理解している人がいない

EPRパッケージソフトを有効に活用するには、従業員一人ひとりがシステムを理解しなくてはなりません。

新しいシステムに慣れない人や、従来のやり方が良いと反発する人も出てくる可能性があるため、導入前にはしっかりと目的や意図を共有しておくことが大切です。

また、EPRパッケージソフトには、数多くの情報が集約してあるため、サイバー攻撃の対象になる恐れがあります。

よって、機密情報やシステム自体を保護するために、従業員には情報セキュリティに関する教育が必要です。

安全性の低いWebサイトへのアクセスや、信頼性・安全性の低いアプリケーションをダウンロードしないように周知しておきましょう。

悩み2.カスタマイズで開発費がかかる

EPRパッケージソフトは扱える業務範囲が広いため、システムの導入・運用費用が高くなりやすいです。

ERPを導入する際には、ソフトウェアの購入費やサーバーの構築費用、データ移行費用など、さまざまな費用が発生します。

よって、初期費用だけで数百万円~数千万円かかる場合があるため、導入時には自社に必要な機能を明確にし、導入すべきシステムをしっかりと比較することが重要です。

また、導入後はサーバーやネットワークを管理するための人件費や保守費、定期的なアップグレードなど、運用にも多くの費用が発生します。

したがって、システムに業務をあわせて業務改革する方が、費用を削減でき負担を減らすことができるでしょう。

IFS applicationは、製造業向けERPの中で世界一機能が多いERPソフトです。

生産方式が複雑な日本の製造業には、IFS applicationが適しているのではないでしょうか。

生産管理でお悩みの製造業の方へ

この記事では、製造業でよく聞くSAPや生産管理、モジュールについて解説しました。

SAPはSAP社が製造しているERPパッケージのひとつで、企業の業務を統合し、一括管理できるシステムを意味します。

SAPには7つのモジュールがあり、生産管理はそのなかのひとつです。

日本の生産方式は世界のなかでも特に複雑化しており、製造業ではいかに無駄を省けるかが重要視されています。

IFS applicationは、製造業向けのERPで機能が最も多い製品です。

業務プロセスとの相性がよく、最小限のカスタマイズで、業務の最適化を実現できます。

IFS applicationの導入を検討している方は、お気軽にお問い合わせください。

―――最適なソリューションを最適なコストで。

チェンシージャパン株式会社(IFSチャネルパートナー)は、「IFS Applications」の販売・導入・構築・運用までワンストップで提供中。

専門コンサルタントにより、お悩みを丁寧にヒアリングの上、最適なご提案をさせていただきます。

ぜひお気軽にお問い合わせください。

 
 
最新情報をチェックしよう!
>グローバルERP IFS導入におけるシステムインテグレーター『チェンシージャパン株式会社』

グローバルERP IFS導入におけるシステムインテグレーター『チェンシージャパン株式会社』

チェンシーグループの日本法人として、アジア地域の企業に向けて高品質で革新的なソリューションを提供しています。日本・中国・タイを拠点にIFS経験者を100名以上を抱え、海外拠点へ進出されるお客様プロジェクトの円滑な支援も実現します。

IFSに関するコンサルティング・導入・運用保守までのサービスを通じてお客様ビジネスの効率化と成長の実現を共に目指します。サイト内には導入事例やホワイトペーパーもございます。情報収集にお役立てください。

CTR IMG